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zoom RSS 平成29年のマンション管理士試験では、「問30」にも出題ミスがある!

<<   作成日時 : 2018/01/15 13:15   >>

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1月15日、
 平成29年11月26日に実施された平成29年のマンション管理士試験問題の解説をしているが、「問30」の選択肢3においても、出題ミスがあることに気が付いた。

 「問30」と選択肢3の内容は、以下のとおりです。

 〔問 30〕 管理組合の書類の保管及び閲覧等に関する次の記述のうち、標準管理規約 によれば、適切なものはどれか。ただし、電磁的方法が利用可能ではない場合とする。
 
 3 理事長は、組合員から、理由を付した書面による会計帳簿の閲覧請求があっ た場合には、これを閲覧させなければならないが、利害関係人からの会計帳簿 の閲覧請求については、閲覧させることを要しない。


 この選択肢3の解説としては、以下のようになります。

 解説:
 会計帳簿の閲覧請求は、標準管理規約 64条1項
 「(ア)電磁的方法が利用可能ではない場合
 (帳票類等の作成、保管)
 第64条 理事長は、会計帳簿、什器備品台帳、組合員名簿及びその他の帳票類を作成して保管し、組合員又は利害関係人の理由を付した書面による 請求があったときは、これらを閲覧させなければならない。この場合にお いて、閲覧につき、相当の日時、場所等を指定することができる。」
 とあり、
  標準管理規約 64条1項によれば、会計帳簿、什器備品台帳、組合員名簿及びその他の帳票類の閲覧請求が、「理由を付した書面」でなされれば、組合員にも利害関係人にも閲覧させなければなりません。

 そこで、設問の前半、「理事長は、組合員から、理由を付した書面による会計帳簿の閲覧請求があった場合には、これを閲覧させなければならない」は、適切です。

 また、設問の後半、「利害関係人からの会計帳簿の閲覧請求」には、要件としての「理由を付した書面」がないため、「閲覧させることを要しない」も、適切です。

 よって、選択肢3は、全体として、適切となります。


 *なお、この「理由を付した書面」については、過去のマンション管理士試験 平成25年のマンション管理士試験 「問29」 選択肢4では、
 「4  組合員名簿は、理事長が保管し、組合員又は利害関係人から書面による閲覧請求があった場合において、書面に閲覧理由が記載されていないときは、閲覧を拒むことができる。」
 とあり、
 これを、出題元の マンション管理センター は、適切としています。

 標準管理規約64条では、会計帳簿も組合員名簿も什器備品台帳も同列です。これらの閲覧請求には、要件として「書面に閲覧理由」が必要ということです。
 単に、「利害関係人からの会計帳簿の閲覧請求」では、要件の「理由を付した書面」が抜けています。


 2018年 1月12日付の マンション管理センターの発表では、適切なものを 1 だけ としていますが、1 だけでなく 3 も適切となりますから、正解を1つとするのは、出題にミスがあります。


 

 



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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
 ご指摘の問30選択肢3は(設問が適切でないかもしれませんが)「適切でない」と解釈してもよいのではないでしょうか。
 理由は設問前半の「理由を付した書面による会計帳簿の閲覧請求があっ た場合には・・・」は後半の「利害関係人からの会計帳簿 の閲覧請求については・・・」にもかかっており標準管理規約第64条第1項によれば「利害関係人も理由を付した書面で請求があれば閲覧させなければならない」ので組合員と利害関係人とを差別することは(実務では問題がありますが)規約上では適切でないと解釈すべきと思います。
横浜 高井
2018/01/15 17:24
高井様 ご意見ありがとうございます。

問題の平成29年のマンション管理士 「問30」 選択肢3 の文章ですが、前文の組合員からの「理由を付した書面」が、後半の、利害関係人にもかかると、好意的にみることも確かに、言えますが、国家資格であるマンション管理士試験においては、設問は、厳格に構成されなければなりません。

この文章では、「利害関係人からの会計帳簿の”閲覧請求”」とだけありますから、閲覧請求においては、少なくとも、「組合員と”同様な”閲覧請求」とか「”理由を付した書面による”閲覧請求」としないと、標準管理規約64条1項での要件を欠くとなります。

 また、逆に、出題元の マンション管理センター がこの選択肢3 を”適切である”とした場合に、強く
それは、前半の「組合員から、理由を付した書面による会計帳簿の閲覧請求」が、後半の利害関係人の行為にも
かかっているので、”適切でない”と私は、言えません。

*平成29年度のマンション管理士試験 「問1」選択肢4の文章
「4 一部の区分所有者のみの共用に供されるべきことが明らかな共用部分(この問いにおいて「一部共用部分」という。)があっても、区分所有者全員の利害に関係する一部共用部分の管理のすべてを区分所有者全員で行う場合には、一部の区分所有者のみで構成される3条の団体は存在しない。」

 の不可解な構成といい、ここは、出題元の 公益財団法人マンション管理センター からの納得のいく説明を求めます。

解説者」香川です
2018/01/18 10:44
 コメントありがとうごさいます。香川様と私の立場が異なっているのでいくら議論しても意味はないのですが、受験者の立場から私の問30選択肢3を「適切でない」とする理由を申し述べます。聞き流していただいて結構です。

1.出題者の意図は回答者が標準管理規約第64条第1項を見ているか尋ねていると思います。もしこの規定を見ていなければ、常識的に見て利害関係人(例えば、仲介する宅建業者等)から理由を付した書面があろうとなかろうと組合の会計帳簿などの内部文書の閲覧を請求されても当然拒否すべきであるとして「適切である」と判断するだろうとしてひっかけ問題としたのでしょう。
 ただし、もし回答者が第64条第1項を見ていれば「組合員又は利害関係人は・・・」とあり組合員と利害関係人は同列に扱っており、「提出された理由が妥当であれば、会計帳簿のみならず組合員名簿でも閲覧をさせることができる」としております。回答者はこの事項を理解しているかどうかを試しているのでしょう。
2.次に前半の「組合員から、理由を付した書面による会計帳簿の閲覧請求」が、後半の利害関係人の行為にも
かかっているか解釈ですが、文脈からみて「かかる」と解釈してよいでしょう。一般に言われる「行間を読み解く」ように配慮すべきです。厳密に表現すれば「利害関係人からの(理由を付した書面による)会計帳簿の閲覧請求が・・・」とすべきでしょうが限られた時間で〇、×を判断するにはこのような臨機応変的な判断も必要でしょう。
 マンション管理試験はマンション管理士としての能力を持ち合わせているか試しているだけでなく、所詮は大多数の受験者を振るい落とす面もあるのでこのようなひっかけ問題も当然出てくるでしょう。受験者はこのようなひっかけにはまらないようどのような配慮をしたらよいかを伝授願えればと存じます。
横浜 高井
2018/01/18 17:50
香川様
 ご返事で言及されておられました平成29年問1選択4「一部共用部分」に関して超解説で「区分所有者”全員の利害に関係する一部共用部分の管理のすべて”を区分所有者全員で行う場合」は、区分所有者全員の利害に関する一部共用部分は区分所有者全員ですべて管理し、他に区分所有者全員の利害に関係しない、つまり一部共有者だけが管理する一部共用部分があると理解できるので、一部の区分所有者のみで構成される区分所有法第3条での団体も存在しますから誤り。」とありますが、
 設問では、「区分所有者全員の利害に関係する一部共用部分の管理のすべてを区分所有者全員で行う場合には」と場面を限定しており、「一部共有者だけが管理する一部共用部分」については問われていないので素直に「正しい」としてよいのではないでしょうか。たとえば、高層階専用のエレベーターの修繕は区分所有者全員で行うが、日常の清掃は高層階の区分所有者のみで行うといった場合である。たとえば、高層階専用のエレベーターの修繕は区分所有者全員で行うが、日常の清掃は高層階の区分所有者のみで行うといった場合、これを理由に3条の団体は設置する必要はないと思います。
横浜 高井
2018/01/18 18:49
高井様 へ

*平成29年 マンション管理士試験 「問1」 選択肢4 等について

 ここでは、一部共用部分は何かではなく、この設問の文章
「4 一部の区分所有者のみの共用に供されるべきことが明らかな共用部分(この問いにおいて「一部共用部分」という。)があっても、区分所有者全員の利害に関係する一部共用部分の管理のすべてを区分所有者全員で行う場合には、一部の区分所有者のみで構成される3条の団体は存在しない。」
 の分かり難さを指摘しているのです。

 この文の構成では、区分所有者全員の利害に関する一部共用部分は区分所有者全員ですべて管理し、他に区分所有者全員の利害に関係しない、つまり一部共有者だけが管理する一部共用部分があると理解できること がポイントです。

 そこで、平成29年のマンション管理士試験 「問30」 選択肢3 においても、指摘しましたが、「利害関係人からの会計帳簿の閲覧請求」での、必要な要件である「理由を付した書面」がない文章といい、
 マンション管理士という国家資格においては、出題文は、疑義を産まないように作成することが求められていますが、残念ながら、平成29年 マンション管理士試験 「問1」 選択肢4 もその解釈において、疑義を産む文章であること を、糾弾しています。
解説者:香川より
2018/01/22 12:01
「問1」選択肢4についてですがこれもブログで議論しても仕方がないのですが、再度私の意見を申し述べます。この件については住宅新報社専属の氷見敏明さんのブログに解説があるのでそれを引用すれば
「一部共用部分の管理については、@区分所有者全員の利害に関係しない場合とA区分所有者全員の利害に関係する場合がある。@の場合は、一部区分所有者のみで管理するのが原則だが。Aの場合は、区分所有者全員で管理することになる。Aの場合には、一部区分所有者の管理組合は成立しない。」(法第16条の解釈)としています。
 当設問を行間を読み取って解釈すれば「区分所有者全員の利害に関係する一部共用部分がいくつかあってもそれらのすべてを区分所有者全員で管理をする場合はわざわざ3条団体は成立しない」ということになります。なお、法第3条には「一部共用部分がある場合、それらを区分所有者が管理する場合はは3条の団体を構成する。」を誤って解釈しているのではないかとのひっかけとも考えられます。
 前回も申し上げましたが過去問をみると単に法令の条文を記憶しているかを尋ねるのではなくどのように解釈して実務問題で対応できる能力をもっているかを聞いてくる設問もあるので受験者はそれらに臨機応変に対応する必要があります。もし、マンション管理士が現場で設問のような事態に直面した場合は「一部共用部分を管理組合を作れ」とはアドバイスできないと思います。
 「マンション管理士試験の設問において解釈に疑義を産む文章は糾弾すべき」というご意見は、所詮は選択肢を設け適不適を判断さ受験者を振るい落とすような出題形態で少グレーゾーンのある設問はやむを得ないと思います。試験場で1問2分程度の時間で適不適を判断する必要がありこれに即座に対応すべきかに腐心すべきと思います。
横浜 高井
2018/01/22 18:06

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