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zoom RSS 「平成24年 マンション管理士試験 問28 選択肢4 の解説について

<<   作成日時 : 2014/10/15 10:31   >>

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10月15日
はて? さんから マンション管理士 香川 が解説しています「目指せ!マンション管理士・管理業務主任者」のサイトの過去問題の解説において平成24年のマンション管理士試験 問28 選択肢4 に対して次のような内容の文章がよせられています。

《ニックネーム》
はて?
《内容》
マンション管理士平成24年第28問の肢4の解説が明らかに誤っています。

「前2条により管理」(規約第23条)とあるから,文言上立入りが許されるのは,【敷地及び共用部分等の管理】か【窓ガラス等の改良】の目的がある場合のみです。
単なる規約違反の確認を目的とした立入りは文言上許されません。
(そもそも規約違反を理由に専有部分の立入りを許されたら私法関係の逸脱になり区分所有者はたまったものではありません。些細な違反を理由に立ち入られることになってしまいます。)

本条は,民法209条の隣地の使用請求権をマンション管理のために発展させたものと考えるのが妥当です。
つまり【共用部分】の管理ために他人の所有物に立ち入ることを許すだけです。「犬を室内で飼っている」のだから【専有部分】において規約違反しているだけです。

以上により,マンション管理士センターの答えのとおり肢4が適切でないものです。

*はて?さん ご意見有難うございます。
本当に、たかが国土交通省の役人が作ったマンション管理の目安にしかすぎない「標準管理規約」を元に、国家資格であるマンション管理士の試験問題として出すとは、不適切で、解説者としても困っています。

さてご意見の検討ですが、確かに、規約違反程度で、マンションの個人の住居内(専有部分)までも、他人である管理組合に立入られては、おおいに迷惑な話ですが、ここは、解説にありますように、規約の「管理を行うために必要な範囲内」の解釈とマンションという共同生活を送っている建物においては、区分所有法では多数決が取り入れられているなど、大幅に民法での私権が制限されているということが前提にあります。

そこで、はて?さん が、この出題に対して、現実に迷惑行為を受けていたり、マンションを管理する立場にあると仮定した場合、また管理組合から、マンション管理士として解決策の相談を受けた場合に、どのような行為をとるのか、その面からもご検討いただくと、「明らかに間違っている」と断定できるのか、また間違えてるなら、この状況に対してどう対応するのかもお知らせいただくと参考になります。

なお、はて?さんが引用されいますように、民法第209条の規定をもとに、区分所有法では第6条の規定があり、この第6条の「共同の利益に反する行為」には、最近の解釈では規約違反も含むという傾向があります。ここは、私の「超解説 区分所有法」も参考にしてください。

*はて?さんは、今年、マンション管理士か管理業務主任者試験を受けられるのですか?
 受けられるなら、合格できるといいですね。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
プロフィールを拝見したところ,法学部のご出身だとのことですので,以下は専門用語を使用します。

間違えが明らかなのは,形式的に適用できないからです。

肢4は要約すると専有部分への立入り請求権という法律効果が認められるか否かを問うています。法律効果が認められるためには全ての構成要件に該当する要件事実が必要です。

規約第23条第1項の構成要件は,「前2条により管理」(要件1)および「管理を行うために必要な範囲内」(要件2)になります。要件1と要件2は論理積(AND)の関係です。

そこで本事例に当てはめると,香川様が解釈するように要件2に該当する要件事実があったとしても,さらに要件1の該当事実が必要です。(この場合要件1に該当するためにはさらに規約第21条もしくは規約第22条の構成要件に該当しなければなりません)しかし,要件1の要件事実は問題文中どこに記載されているのでしょうか?

一番適用できそうなのは,「共用部分等の管理」(規約第21条第1項)の構成要件ですが,Bはバルコニーではなく室内で飼っているだけです。

結局,形式的に当てはめられる要件事実がないから,立入り請求権という法律効果は発生しません。

香川様,上述したほかに要件1に該当する要件事実は問題文中から読み取れるのでしょうか?
はて?
2014/10/17 11:03
「間違えてるなら、この状況に対してどう対応するのか」との問いに対しては,実質的観点からもお答えしておきます。

「立入り」はきわめて難しいといわざるを得ません。残念ながら話し合いで解決するしか方法はないでしょう。

警察ですら令状がなければ,専有部分に立ち入ることができないことは論を待ちません。

規約や総会決議で決めても自力救済の禁止・公序良俗(民法第1条)に触れるので,難しいです。

例えばB以外の区分所有者が全員合意・決議したとした以下のことを想定してみてください。

規約を改正して「児童虐待のおそれがある場合または危険ドラッグを使用・持込み・保管しているおそれがある場合,その確認のために専有部分に立ち入ることができる。」とした。

ともに,他人の生命・身体に危険が発生するおそれがあり,ペットの迷惑に比べたら,立入りの必要性が遥かに高いでしょう。これが認められるなら,どれだけ悲惨な事件を防止することができたでしょうか?

しかし「立入り」は無理です。

それができるなら,マンションの規約だけでなく色々な場面で,例えば賃貸契約や町内会の規約などで規定し,幼い子共らの命を救ってほしいです。何の罪もない通行人が危険な運転に巻き込まれることを防止してほしいです。

それでも「立入り」は無理です。

専有部分への立入りは財産権(憲法29条)への制約になるので,“相隣関係の調整”という目的があってはじめて,所有者の承諾なくその所有物に立ち入ることができるのです。

ただこの問題は,「立入り」ができるかどうかを聞いているだけです。ペットのトラブル解決では,「立入り」ができなくても,他の方法が使えるので,ことさら「立入り」にこだわる必要はありません。
はて?
2014/10/17 11:34
はて? 様
重なるご意見有難うございます。
はて? 様はかなり、区分所有法や標準管理規約も勉強されておられるようで敬服いたします。

ご指摘のように、専有部分における「必要箇所への立入り」については、個人の財産権を大幅に制限するため、はて? 様の主張のように標準管理規約23条に規定されていないので、「適切でない」と言い切ることが
できることは、私も解説に述べたとおりです。
出題元のマンション管理センターも、この選択肢を適切でないとするのは、はて? 様と同様の理論を持っているようです。
この考えかたでいいと思います。

ところで、はて? 様が私の解説に疑問を持たれて、取り上げられたことは大変にうれしく思います。
はて? 様の主張は、大変論理的で、他の受験生にとっても、別の角度から問題文や解説を検討するのにおおいに役立つと思います。
これからも、お気軽に、投稿ください。
解説者兼マンション管理士 香川です。
2014/10/27 11:13

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